【特許査定】生成AIを活用した言語評価技術が認められました

株式会社Nuginyは、生成AI(人工知能)を活用してユーザーのスピーキング能力やライティング能力を評価する技術においてその一貫性と精度の高さが認められ、特許査定を得られましたことを発表いたします。
下記に簡単な技術の紹介を載せておりますのでご興味があればぜひご一読ください。

また、この技術は当社が提供する英語資格試験特化AI、Wernickeに利用されています。

背景と技術の重要性

国際交流が益々盛んになる中で、外国語学習のニーズは日々増加し続けており、学校教育やビジネスシーンにおいても自身の語学力を客観的に評価するための語学検定試験が広く利用されています。しかし、特にスピーキングやライティングといった発信型の能力を評価することは従来非常に難しいものでした。

従来の評価方法には以下のような課題がありました:

  1. 評価基準のばらつき: 評価者の経験や背景によって評価基準の捉え方に差が生じ、一貫した評価を行うことが難しく、評価の信頼性が損なわれることがありました。
  2. 再評価の必要性: 信頼性を向上させるために複数人による再評価を行う必要があり、評価結果を得るまでに時間がかかるという課題も存在しました。
  3. 生成AIのハルシネーション: 一般的に公開されている生成AIでは、同じプロンプトに対しても回答が異なるハルシネーションと呼ばれる事象が報告されており、一貫性に欠けることが多々ありました。

このような問題点は、ユーザーが正確かつ信頼性のある評価を受けることを難しくしていました。

本発明の技術は、生成AIを活用して評価の一貫性と迅速性を独自プロンプトにより実現し、評価のばらつきを抑え、精度の高い評価結果を提供します。これにより、ユーザーは信頼性の高いフィードバックを迅速に受け取ることができ、学習の効果を最大化することが可能になります。

特許取得の意義と未来の展開

Nuginyはこの技術力を強みに今後も教育業界の革新に貢献していきます。デジタル化が急速に進んでいる教育業界で、我々は単なるデジタル化ではなく、常に学習者と距離を近く保つことで本質的な課題に焦点を当てた意味のある研究開発を行なっていきます。

さらに、本特許技術は他の言語にも適用できるものであり、今後は異なる言語資格への対応も可能となっています。グローバルな学習環境を創出し、国際交流をさらに促進することができます。

今後もNuginyは、革新的な技術を開発し、皆様に価値のあるサービスを提供してまいります。引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。


QAセッション

Q: 資格試験は本質的な学びと相反するのではないか?

CVO: 「その通りです。資格取得そのものに価値があるわけではありません。特に言語はツールに過ぎません。しかし、その資格がなければ飛び込めない世界や学べないことがその先にあるのならば、資格取得にかかるお金や時間を最小限にして、その障壁を乗り越えてほしいと考えています。そして、その先にある学びを楽しんでほしい。AIや最新技術を活用することで、人間としての本質的な楽しみである『考える』ということを最大限引き出す教育を目指しています。」

Q: 生成AI領域で特許を取得できた価値について教えてください。

CTO: 「今回の特許取得は、生成AIというまだまだ確立されていない領域での挑戦でした。この特許により、我々の技術が他社と差別化されるだけでなく、業界全体に対しても革新をもたらす可能性があります。特に、評価の一貫性と精度の向上は、教育現場における大きな課題を解決する鍵となります。また、この技術は他の言語学習ツールや教育システムにも応用可能であり、将来的にはさらに多くの分野で活用されることが期待されます。」

Q: 今後の展望について教えてください。

CTO: 「この特許を基盤に、我々はさらなる技術革新を追求していきます。具体的には、評価技術の高度化や、新しい教育プラットフォームの開発に注力していく予定です。この技術が応用できる資格試験以外の分野の開拓も進めております。また、国際的なパートナーシップを通じて、技術のグローバル展開を目指します。最終的には、教育のデジタル化を推進し、世界中の学習者が公平で質の高い教育を受けられる環境を整えることを目標としています。」

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